栄養補助食品(サプリメント)に依存して悪くなる

query_builder 2021/09/25
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サプリメント


当院は2013年末から2017年末までの約4年間、毎月1回他県に出張で治療を行っていました。


患者は栄養補助食品(加工食品やサプリメント)の販売をされている方々と、そのご家族、ご友人、お客さん。


その中でも栄養補助食品を販売される方々は健康についてよく勉強されていて、その会社の商品も毎日熱心に摂取しているようでした。


ですがその商品、メインの加工食品は筋肉反射(拒否反応)が出ませんが、それ以外のサプリメントはすべて筋肉反射が出ます。


筋肉反射が出るという事は人体に何らかの害を与えることを意味しています。


当院は当初からそのことを確認していましたが、トラブルを避けるためそれをお伝えせずに治療を行っていました。



サプリメントを信じて毎日摂取するJさん(50代・女性)


栄養補助食品を販売するJさんは治療の度に症状の改善は見られましたが、当初から高かった血糖値に改善がみられませんでした。


2017年の秋ごろ、Jさんは会社のイベントが終了し、やり切った様子でこう言いました。


「あとは血糖値を下げることに専念したい」


それを聞いて、Jさんにサプリメントが有害であることを伝えるべきか悩みました。


院内で治療を受けている他の方ですが、くすりやサプリメントを止め、ご本人の回復力が向上することで内臓が元気になり血糖値が下がったケースをみてきたからです。


ただ、ご自身が商売として扱うサプリメントの有害性をお伝えするとトラブルになることが予想されたので迷いました。


それでも最終的にはJさんの体調を優先し、出張治療が終了してしまうことを覚悟でお伝えすることを決めました。



201712月、Jさんのその日の主訴は左肩の痛み。


ご自身に左腕を真っ直ぐ伸ばして横から挙げてもらうと、90°くらいのところで左肩に痛みが出るとのこと。


治療後に再度同じ動作をしてもらうと、腕が治療前に比べ高く挙がるようになり、痛みも無いとのこと。


そこで、「〇〇(会社名)の商品を持っていますか?」と聞くと、


予想通り「持っています」とのこと。


物に依存がある方は常に持ち歩いています。


「右手にサプリメントを持って、もう一度左腕を挙げてみてください。」とお願いすると、


治療前と同じ90°くらいのところで「痛い」とのこと。


「サプリメントを手から離してもう一度腕を挙げてみてください。」とお願いすると、


治療後と同じように腕が高く挙がり痛みもありません。


「どういうことかわかりますか?」と聞くと、Jさんは困惑している様子。


「筋肉反射が出る」とは筋肉が弛緩することでもあり、関節もグラグラ緩みゆがんでしまいます。


その状態で筋肉を使うと普段よりも動かしにくくなり、場合によってはJさんのように痛みを伴うこともあります。


サプリメントを手から離せば数秒後には元に戻りますが、触れ続けている間はそういう状態が続いてしまいます。


食べて腸から吸収されればそれを体の一部として取り込むことになってしまいます。


さらに、長期にわたって摂り続けてしまえば質の悪い身体を作っていく事になり、筋肉に限らず脳や内臓など全身が悪くなってしまいます。


サプリメントを摂取していても月1回の治療で次第に向上していく方もいましたが、Jさんのように向上しない場合は治療の回数(頻度)を増やすかサプリメントの摂取を減らす(止める)かを選択する必要があります。


Jさんにとっては今まで体に良いと信じてきた商品を否定されたことになるため、かなり動揺している様子でした。


それも予想はしていましたが、Jさんが会社の商品やご自身・お客さんの健康についてもう一度見つめ直していただけると期待して、事実をお伝えすることにしました。



その後Jさんは上司に相談したそうです。


上司の方からは「営業妨害だから治療を終了して欲しい」とのことで、残念ながら出張治療は終了することになりました。


以降この出来事を教訓に、たとえ営業妨害になることがあったとしても、サプリメントに限らず患者さんにとって悪いものは「悪い」と健康を優先してすぐにお伝えするようにしています。


実際、当院で治療を受けている方には血糖値が下がった方の他にも、睡眠薬をやめてスッキリ眠れるようになった、便秘薬をやめて便通が良くなった、骨粗しょう症のくすりをやめて骨密度が上がったなど、くすりやサプリメントを止めることでご自身の回復力が強くなり身体が改善していく方が大勢います。



モノに依存するほど体の働きを悪くする


ヒトは自己の体に害を与えるものに対して拒否反応を示します。


そうやって体を守ろうとします。


体が疲労すれば休息を促して回復を図りますし、ケガをすれば皮膚や血管などの損傷部位の修復を図ります。


風邪などの病原菌やウイルスが体内に侵入すればこれらと闘います。


体に変調があっても回復・治癒・免疫の力が働き、元の安定した状態に戻そうとするものです。


その際、症状を伴うこともありますが、それは体を治すための働きでもあります。


これらを理解せずに、体の反応や機能に逆らっていれば良くならないのも当然と言えます。


本来、体の改善に伴い感覚が正常化してくれば、体が拒否反応を示す有害なものは受け付けなくなるはずです。


しかし、いつまでも依存して摂取し続けているという事は体が改善していない証拠で、そのサプリメントが体を改善させるものではないことも分かります。


モノなどに頼れば頼るほど、自己の体を信じていないことになります。


健康について勉強するのは悪いことではありませんが、他人の意見ばかり聞いて自己の体の声を無視することは自己の体を裏切っているようなものです。


自己に裏切られた体はいざという時に働いてくれなくなってしまいます。


現在コロナウイルス感染症が流行していますが、今のところコロナに限らずウイルス全般、増殖を抑えることができても殺すくすりは無いそうです。


医療がワクチンを勧めるという事は「抗体をつくる手伝いはしますが、その後は自分の体(細胞)でウイルスと闘ってください」という事でもあります。


医療がお手上げ状態になれば、結局頼れるのは自分の体しかありません。


当院は、普段からモノに頼らず自己の体の働きが十分発揮できる身体づくりをお手伝いしています。


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