サプリメントをやめて足が速くなる

query_builder 2024/09/01
ブログ
陸上競技場

サプリメントについては以前にもとり上げたことがありますが、今回は陸上競技をしている方を例に。


もう一度とり上げたのは、陸上競技の場合コンディションがタイム(数字)に表れるため改善しているか否かがわかりやすいからです。



Kさんは50代の男性


スポーツが好きで過去にサッカー、空手、スキーを、現在は会社の陸上部に所属して長距離走を10年くらい続けているそうです。


日中は事務仕事で、昼休みや休日にトレーニングをしているそうですが、20代から慢性腰痛があり、5年くらい前から年に1回ぎっくり腰になるようになっていたそうです。



2023年8月に腰痛と左頚部痛で初来院


初回の筋肉反射テストでは頚椎4番の左側に分離症、頚椎3-4番椎間板ヘルニアによる左上肢の神経障害、腰椎4番の左側の分離症、腰椎5番の圧迫骨折、腰椎4-5番椎間板ヘルニアによる左下肢神経障害の反応。


翌週の2回目来院時(治療前)には「腰痛が軽減して靴下が楽に履けるようになった」とのこと。


さらに翌週の3回目治療前には「腰痛を感じることが無くなってきた」とのこと。


その後も週に1回のペースで来院され、その都度仕事やトレーニングによる症状はあったものの体調は次第に良くなり、競技のタイムも良くなっていったそうで、12月(駅伝)、1月(駅伝)、2月(青梅マラソン)、3月(ハーフマラソン)のレースに出場を予定していました。


ところが、、、


12月の駅伝の2週間前に風邪を引いてしまいました。


レースの1週間前には筋肉反射テストで風邪の反応は無くなっていましたが全体的にコンディションが戻らず、駅伝に出場するも前年より悪いタイムになってしまいました。


Kさんは「1月の駅伝がメインだからそれに向けてコンディションを戻したい」とのこと。


それからまた治療の度に回復していき1月の駅伝を迎えることになりました。


しかし、、、 駅伝の3日前に再び風邪を引いてレースを断念。


1度目ならまだしも2度あると、、、私も残念でなりませんでした。


当院では「身体の機能向上を図るための治療」と謳っていますが、もちろんそれには「免疫力」も含まれています。


ここ数年ほとんど風邪を引いていないKさんが2度も風邪を引くというのは当院の施術が上手くいっていないのでは?


でもKさんは風邪を引くまでは体調もタイムも上がってきていたし。


体調が良くなり練習をハードにできるようになり負荷をかけすぎて疲労し風邪を引いてしまったのか?


いろいろ考えてはみましたが原因が分かりません。


2回目の風邪を引いてからは以前よりも回復が遅くなっていました。


特に悪かったのは右側の腎臓。


施術後に改善はみられるものの1週間後にはまた戻る。


その繰り返し。 筋肉反射テストで風邪の菌・ウイルスの反応が消えているのに回復してこない。


それにより右側の腰部、臀部、脚の筋肉も弱いまま強くなってこない。


2月の青梅マラソンの1週間前にはコース(30km)を試走してから来院。


例年通り27km付近でバテるものの完走できるまで体調は回復していましたが、、、



青梅マラソンを終えて1週間後に来院


「21km過ぎて脚の筋肉が何カ所もつってまともに走れなかった」とのこと。


筋肉をつりながらも完走はしたそうですが、このまま治療を続けていてもKさんはまともに走れるようになるのだろうか。


しかし原因が未だにわからない。


唯一思いつくのは毎晩少し晩酌をされるとのことだったので、右腎臓が回復するまで飲酒を控えることを提案することにしました。


私:「風邪(菌・ウイルス)の反応が消えているのに腎臓の回復が遅い場合は、普段の食事やくすり、サプリなど口から摂取しているものが原因であることが多いです。Kさんは毎晩お酒を飲まれるとのことだったので、腎臓が回復するまで飲酒を控えることはできますか?」


すると意外な返答が。


Kさん:「サプリって悪いんですか?」


まさかKさんがサプリを摂っているとは思っていませんでしたが、


私:「何か摂っているんですか?」


Kさん:「亜鉛のサプリを」


私:「いつからですか?」


Kさん:「ここに来るのと同じくらいの時期(8月)から毎日」


私:「亜鉛は何に良いんですか?」


Kさん:「風邪が引きにくくなるらしいです」


ここ数年、ほとんど風邪を引くことがなかったKさんが風邪を引かないためのサプリを飲み始めてから2回も風邪を引いてしまっています。


もっと早く気付くべきでした。


私:「現物があれば身体に良いか悪いかわかりますので、次回持ってきてください」



それから2週間後に来院


まずは身体を確認すると右腎臓がかなり回復、右腰~右下肢の筋肉も強くなってきていました。


「サプリは持ってきてますか?」と聞くと


Kさん:「忘れました。でもあれから(2週間)飲んでない」とのこと。


現物がないのでサプリの有害性は確認できませんでしたが、やめた途端に回復力が向上したのをみると有害であることが容易に想像できます。


原因がわかり、風邪を引く前の状態までには戻っていませんでしたがここまで身体が回復していればハーフマラソンは大丈夫かなと感じたので、


私:「レースはどうされますか?」と聞くと


Kさん:「まだ青梅マラソンの疲れも残ってるし今の状態ではまともに走れるか分からないので迷ってる」とのこと。



2週間後に来院


私:「レースはどうされましたか?」


Kさん:「走りました」


私:「結果はどうでしたか?」


Kさん:「良かったです。亜鉛のサプリはあれから飲んでないし、レースの前日にだけ飲んでいたサプリも今回は飲まなかった。それなのによくわからないけど良かったです」

(2年前に出したベストタイムには届きませんでしたが、それに迫るタイムだったそうです)


その後、亜鉛のサプリは持ってきていただいたので筋肉反射が出ることを確認しました。


レースの前日にだけ飲んでいたサプリは確認していませんが、青梅マラソンの試走では脚がつらなかったのに本番で何カ所も脚がつってしまったのを考えると有害であることが予想できます。


その後も隔週で来院され次第に左右の脚のバランス、右脚の前後のバランス、重心移動のバランスがさらに良くなり筋肉の量、質もよくなっていき、5月ごろには風邪を引く前の状態よりも良くなっていました。


※隔週で来院されていましたが、毎週来院されていたとき時よりも回復・改善が早くなりました。


Kさんも「以前は痛みで練習を休むことがあったけど、今は雨天で休むことはあっても体調不良で休むことは無くなった。」とのこと



5月末に3,000m走の大会


レースを終えて1週間後に来院され、


「自己ベストを30秒更新しました。1kmあたり10秒更新って普通はありえないんですけど」


Kさんは嬉しそうに教えてくれました。



7月半ばにも3,000m走の大会


レースの2週間後に来院され、5月に出したベストタイムを7秒更新したそうです。




当院では身体に良いか悪いか(害が無いかあるか)は筋肉反射テストで判定をしています。


サプリに触れて筋肉反射が出れば、体が本能的にそのサプリに害を感じ取っていることを表しています。


身体に害になる物を食べていれば身体は悪くなってしまいます。


酒類(アルコール)は体に悪いことを理解して飲まれる方が多いです。


飲酒のために1日がんばって仕事している方もいますので、当院では回復が上回っていれば飲酒を制限することはありません。


ただサプリメントの場合は好きで摂取している方はほとんどいません。


効果を感じていなくても体に良いと思い込んで飲んでいる方がほとんどです。


そのためやめやすいのはお酒よりもサプリメントで、摂取しなくなると改善が早くなります。


サプリに依存してやめられない方もいますが、その場合回復が遅い方が多いです。


Kさんは当院での治療受診とサプリメント摂取を同時期に始めて体調が良くなっていたのでご本人はどちらも良いと思っていたかもしれません。


しかし、①当院での受診とサプリメント摂取を開始してから、②風邪を引いてから、③サプリをやめてから、の回復は明らかな違いがありました。


①当院での受診とサプリの摂取を始めてからのコンディションの変化


例えば、 治療をすると「10」回復する(良くなる)とします。


サプリを摂取すると1日に「1」ダメージを受ける(悪くなる)とします。


毎日摂取すると1週間で合計「7」のダメージ。


毎週治療した場合、1週間で「3」ずつ回復していきます。


治療の度に良くなっていくのでサプリの害を感じにくいです。


※数値はあくまで例です。




②風邪を引いてからのコンディションの変化


2回目の風邪を引いた後は特に回復が遅くなりました。


治療後に改善する変化はあったものの、翌週には戻るような状態でした。


風邪を引く以前よりもダメージを多く受けていたようです。


今までの「1」以上のダメージを受けるようになると回復は遅くなります。


※数値はあくまで例です。下のグラフでは1日のサプリのダメージを「1.3」に設定しています。



③サプリをやめてからのコンディションの変化


サプリを摂取しなければダメージが無くなるので1週間で「10」ずつ回復することになります。


身体に悪いことをしない方が回復が早くなりますし、治療を隔週にしても回復が早くなる場合もあります。


※日々受けるダメージはサプリメント以外もたくさんありますが、ここではあくまでサプリメントに限ります。





身体のために普段何をしたら良いですか?


当院で良く聞かれる質問です。 答えは2つ。


ひとつは「身体が良くなることをする」。(プラスになることをする)


もうひとつは「身体に悪いことをしない」。(マイナスになることをしない)


筋肉反射の反応が出るサプリメントは身体を悪くするので、やめると悪くなるのを防ぐことになります。

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